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読書備忘録です。

2013-12-25から1日間の記事一覧

色好みの構造/中村真一郎

「色好み」の理念とその変遷を平安朝文学を通じて探る。 光源氏の色好みは、現代人からみれば色情狂だが、源氏物語は、当時、空想の物語ではなく、風俗小説すなわち実生活の反映としてよまれた。むしろ、一人の女に一途に忠実な恋心を抱く男は、一種の病人、…