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読書備忘録です。

学術・教養

1941 決意なき開戦/堀田江理

日本における真珠湾までの政策決定過程を、英語で米国人向けに書いたものの翻訳。 勝ち目がないと分かっていた戦争に突入してしまった「決意なき開戦」の原因は、日本の統治機構(システム)の欠陥(独裁とは逆の無責任体制)だけでなく、近衛をはじめとする当時…

知の体力/永田和宏

知の体力 (新潮新書) 作者: 永田和宏 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2018/05/16 メディア: 新書 この商品を含むブログを見る

大人のための社会科/井手英策・宇野重規・坂井豊貴・松沢裕作

社会科学のオルタナティブというにはお気軽にすぎるのでは? カバーを漫画にする意図はいずこにありや? 大人のための社会科 -- 未来を語るために作者: 井手英策,宇野重規,坂井豊貴,松沢裕作出版社/メーカー: 有斐閣発売日: 2017/09/01メディア: 単行本(ソ…

勉強の哲学/千葉雅也

勉強とは、保守的に生きてきた環境、コード(ノリ)を脱し(ノリが悪くなる)、新たな環境(ノリ)へ引っ越すこと。 環境のノリから自由になるための思考ツールとして、 -ツッコミ=アイロニー〜根拠を疑って真理を目指す -ボケ=ユーモア〜見方を多様化する がある…

競争社会の歩き方/大竹文雄

行動経済学の本は、何冊か読んでいるが、知っていることを繰り返し読んでも面白い。(すぐ忘れるからではある) 人間、意識していないとバイアスのかかった判断をしてしまう。その結果が個人の損得にとどまるときはよいけれど、政策判断などに影響が及ぶ場合は…

日本人は何を捨ててきたのか/鶴見俊輔・関川夏央

個人、一番病、桶 日本人は何を捨ててきたのか: 思想家・鶴見俊輔の肉声 (ちくま学芸文庫) 作者: 鶴見俊輔,関川夏央 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2015/10/07 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (7件) を見る

吉田神道の四百年/井上智勝

神道にも"流派?"があり、権力との関係で消長がある。 吉田神道の四百年 神と葵の近世史 (講談社選書メチエ) 作者: 井上智勝 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2013/01/11 メディア: 単行本(ソフトカバー) 購入: 1人 クリック: 16回 この商品を含むブログ (…

反共感論/ポール・ブルーム

(情動的)共感に基づく行動でなく、理性により、行動することが重要。 特に道徳的問題や公共政策の判断が共感によって行われると、そのスポットライト効果によって、歪んだ決定がなされることになりがちである。 誤読、批判の予防線を張る議論が多くて読みに…

平成デモクラシー史/清水真人

平成に入って小選挙区制が導入されて、衆院選は政権選択選挙との位置付けとなり、これを背景として、日本の政治システムは、首相主導、官邸主導の政治へと変貌を遂げてきた。その行き着く先がいわゆる安倍一強というところでもある。 平成の政治システム史が…

幕末気分/野口武彦

幕末気分 作者: 野口武彦 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2002/02 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (7件) を見る

アメリカ 暴力の世紀/ジョン・ダワー

アメリカ 暴力の世紀――第二次大戦以降の戦争とテロ 作者: ジョン・W.ダワー,田中利幸 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2017/11/15 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (5件) を見る

歴史をつかむ技法/山本博文

歴史をつかむ技法 (新潮新書) 作者: 山本博文 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2013/10/17 メディア: 新書 この商品を含むブログ (8件) を見る

残念和食にもワケがある/岩村暢子

愕然とした。 残念和食にもワケがある - 写真で見るニッポンの食卓の今 (単行本) 作者: 岩村暢子 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2017/10/18 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見る

もうすぐやってくる尊皇攘夷思想のために/加藤典洋

- 明治期、尊皇攘夷思想は、尊皇開国思想への集団転向によって隠蔽された。1930年代の皇国思想の激発は地下に潜っていた幕末の尊皇攘夷思想の噴出であり、2010年代の「(安倍政権下の政治・社会的)後退」は、臭いものとしてフタをされた皇国思想の噴出である…

大衆の幻像/竹内洋

- 大衆の原像という吉本用語 - 「大衆」天皇制、大衆高圧釜社会、大衆御神輿ゲーム - 引き下げデモクラシーの常態化、劣情デモクラシー - 大衆迎合が自己目的化した超ポピュリズム - 受託者型代表から委託者型代表へ。政治家の非知性主義の蔓延 - 「政治的適…

「日本人」という病/河合隼雄

標題はやや的外れ。「私抜き」の自然科学の知の限界、「私の(一人称の)死」といった私との関係での宗教、神話の重要性。 「日本人」という病 (静山社文庫) 作者: 河合隼雄 出版社/メーカー: 静山社 発売日: 2009/11/05 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 1…

「日本の伝統」の正体/藤井青銅

伝統というか、物事の起源を調べた本。 文体が趣味でない。 「日本の伝統」の正体 作者: 藤井青銅 出版社/メーカー: 柏書房 発売日: 2017/11/23 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (2件) を見る

保守の真髄/西部邁

- 必要なのは、理想を内包する現実であり、現実に裏付けられた理想なのである。つまりここでも、理想と現実の間の平衡が要求されるのだ。その平衡に抽象名詞を与えてみれば、自由と秩序の平衡はバイタリティ(活力)、平等と格差の平衡はフェアネス(公正)、博…

ダ・ヴィンチ絵画の謎/斎藤泰弘

ダ・ヴィンチは地質学というか地球物理学で終末を探求していた。モナリザが隠す背景はそれを表す。 カラー版 - ダ・ヴィンチ絵画の謎 (中公新書) 作者: 斎藤泰弘 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2017/03/21 メディア: 新書 この商品を含むブログ (4…

「聴く」ことの力/鷲田清一

臨床哲学試論 -ケアがケアでありうるのは、なんらかの目的や効果を勘定に入れない、つまりは意味を介しないで条件なしで「ともにいる」こと(…)のなかでであった。 すなわち、ホスピタリティという関係〜<なんの留保もなしに、「苦しむひと」がいるというただ…

親鸞と日本主義/中島岳志

親鸞の思想と、国体論、日本主義には、結びつきやすい思想構造が存在する。 すなわち、国体論の土台にある本居宣長の国学は、漢意=計らい、自力であり、やまとこころ=大御心に随順すること=他力である、というように、浄土教・真宗の影響を受けており、法然…

アメリカンドリームの終わり/ノーム・チョムスキー

感情的、陰謀論的、教条主義的言説で、分析もピンとこない。専門家ではないので当たり前か。格差を拡大する政治社会システムに対してお怒りなのはよくわかるけれど。 アメリカンドリームの終わり あるいは、富と権力を集中させる10の原理 作者: ノーム・チョ…

宗教国家アメリカの不思議な論理/森本あんり

-アメリカに土着化したキリスト教の福音は、富と成功〜勝ち組の論理 -この世の成功=神の祝福 幸福の正当化(幸福の神義論) -苦難の神義論のないアメリカ人は負けを理解できない。 -反知性主義とは、権力と結びついた知性主義に対する反発 -リバイバル(信仰復…

言語が違えば、世界も違って見えるわけ/ガイ・ドイッチャー

言語は、認識や思考にどのように影響するのかをめぐっての探求の歴史。 グラッドストンのホメロス研究!など、色彩認識と言語の関係、 言語のジェンダーと認識、 地理座標しか持たない(自己中心座標がない)グーグ・イミディル語と絶対方位感覚の獲得など。 言…

戦争調査会/井上寿一

調査会自体がGHQにより中止させられているので仕方ない面もあるが、中途半端。 戦争調査会 幻の政府文書を読み解く (講談社現代新書) 作者: 井上寿一 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2017/11/15 メディア: 新書 この商品を含むブログ (2件) を見る

年収は「住むところ」で決まる/エンリコ・モレッティ

イノベーション産業の乗数効果、知識層の引き寄せ効果などにより、イノベーション産業が集積する豊かな都市とそれ以外の貿易の自由化などにより空洞化する都市との格差は拡大せざるを得ない。 年収は「住むところ」で決まる ─ 雇用とイノベーションの都市経…

とめられなかった戦争/加藤陽子

テレビ番組がもとになってるからか、スカスカ感がある。 戦争被害受忍論批判や開拓団のエピソードは、唐突に出てきて違和感。 とめられなかった戦争 (文春文庫) 作者: 加藤陽子 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2017/02/10 メディア: 文庫 この商品を含む…

古寺巡礼/和辻哲郎

古寺巡礼 (岩波文庫) 作者: 和辻哲郎 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 1979/03/16 メディア: 文庫 購入: 7人 クリック: 166回 この商品を含むブログ (49件) を見る

シビリアンの戦争/三浦瑠麗

軍が消極的であるにもかかわらず、シビリアンにより攻撃的戦争が引き起こされる。その要因として、シビリアンと軍人とが分断されていることが挙げられる(犠牲を強いられる兵士と平穏に暮らせる市民の間の意識ギャップ)。このため、その解決策としてあげられ…

日本思想史への道案内/苅部直

日本思想史への道案内 作者: 苅部直 出版社/メーカー: エヌティティ出版 発売日: 2017/09/22 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (1件) を見る