HONMEMO

読書備忘録です。

本・読書

回顧の季節3

朝日の書評委員のおすすめ3冊はこれ。 気になるのは、北田暁大、鴻巣友季子、酒井啓子、重松清、橋爪紳也、渡辺政隆あたりの推薦本。特に、重松推薦の「滝山コミューン一九七四」(原武史著)、「蟻の兵隊」(池谷薫著)。

回顧の季節2

有隣堂読書推進委員の「今年の一冊」。松浦理英子「犬身」のほか、そのうち読みたいと思うのは、最相葉月「星新一」、城戸久枝「あの戦争から遠く離れて」。

回顧の季節

今年もあと10日ほどとなって、今年1年を振り返る企画や「○○がすごい」なんてのも出そろってきたようだ。読売のサイトを、とりあえずリンク。松浦理英子は気になっている作家なので、いずれ。 お知らせ : YOMIURI ONLINE(読売新聞) お知らせ : YOMIURI ONLI…

いい家は無垢の木と漆喰で建てる/神崎隆洋

最近本を読む時間が取れない…。感想を書いておくような本でもないのだが、埋め草として。 コストの話がないし、無垢材の欠点を甘んじて受けとめろというのか、その対処のしようがあるのかといったことが書かれていなくて、要するに自社宣伝本以上のものでは…

サントリー学芸賞・野間文芸賞

サントリー学芸賞 飯尾潤「日本の統治構造」がサントリー学芸賞を受賞。福岡伸一「生物と無生物のあいだ」は社会・風俗部門で。 お知らせ : YOMIURI ONLINE(読売新聞) 野間文芸賞 佐伯一麦「ノルゲ」はいずれ読む。 新人賞の鹿島田真希、西村賢太は芥川賞…

yahoo文学検定クイズ

なんてのをやってみた。25問正解で、文学助教授でした。あほくさ。 →すぐに遊べるゲーム - Yahoo!ゲーム

「カラ兄」を読め…高橋源一郎

高橋源一郎の「カラ兄を読め」という記事をどう読むか。「『カラマーゾフの兄弟』は『カラ兄』になっていて、しかも、その文庫の新訳が、ものすごく売れているというのである。」というのは、ひょっとして「スゴ本さん」の影響力によるものか*1? 私は学生の…

小林秀雄賞・続

内田樹「私家版・ユダヤ文化論」の小林秀雄賞受賞についての仲俣暁生「海難記」の記事が面白いので、リンクを張っておく。 はてなダイアリー はてなダイアリー

小林秀雄賞

内田樹「私家版・ユダヤ文化論」が小林秀雄賞を受賞。小林秀雄賞って、もうちっと堅めのものをターゲットにしてもいいんぢゃないかという気もするが。 などといいながら、「私家版・ユダヤ文化論」は大いに気になっていた本なので、これで新古書店で見つけや…

芥川賞・直木賞発表

芥川賞は諏訪哲史「アサッテの人」、直木賞は松井今朝子の「吉原手引草」。北村薫受賞の目はまだあるのだろうか……。 cf.asahi.com:芥川賞に諏訪哲史さん、直木賞は松井今朝子さん - 出版ニュース - BOOK

芥川賞・直木賞候補作発表

芥川賞、直木賞の候補作が発表された。 記事→<朝日><読売> おっと、恒例メッタギリは、ここ。 <芥川賞> 円城塔「オブ・ザ・ベースボール」、川上未映子「わたくし率イン歯ー」、柴崎友香「主題歌」、諏訪哲史「アサッテの人」、前田司郎「グレート生活…

三島由紀夫賞選考委員改選

三島賞の選考委員が改選されたようなので、メモしておく。→記事 新委員は小川洋子、川上弘美、辻原登、平野啓一郎、町田康。 規定では任期4年となっているので、任期満了による改選なのだろう。宮本輝なんかずいぶん長いことやっていたように思うので、再任…

三島由紀夫賞選評

「新潮」の三島賞の選評を立ち読み。想像どおりテルちゃんはブーたれていた。パラパラ読んだ感じでは、もう選考委員を辞めるって感じだったな。実際やめた方がいいのかも。たぶん、宮本輝は、筒井康隆の対極にあって、前衛を理解して評価しようという姿勢が…

山本周五郎賞と直木賞など

読売の書評サイトに山本賞についての記事。そんなに目新しい情報はないけれど、直木賞との関係が非常に強いことが改めてよくわかる*1。 この記事では、直木賞・芥川賞を後に受賞した人が9人いることが分かるが*2、逆に1988年の創設以降2004年以前に山本賞を…

ポケットに名言を/寺山修司

名言、箴言っていうのものの響き方は、やはり出会い方によるところも大きいだろう。まとめて示されてもウワァという感じだな。 ひとつだけ、沁みたものを部分的にメモ。 …… それは…詩になりました どんな名台詞よりもしみじみと心に沁みました 口ずさんでい…

三島由紀夫賞選評(断片)

読売の書評サイトに三島賞についての記事。 佐藤友哉の受賞作「1000の小説とバックベアード」について、選考委員の一人、島田雅彦は 「大変子供っぽい作品ではあるけれど、文学に真摯(しんし)に向き合う姿勢がある。ドン・キホーテの突撃を高く評価し…

藤原伊織さん逝去

冥福をお祈りします。「テロリストのパラソル」は息長く読み継がれると信じます。 asahi.com:作家の藤原伊織さん死去 - 出版ニュース - BOOK

三島賞・山本賞発表

三島由紀夫賞は、佐藤友哉「1000の小説とバックベアード」、山本周五郎賞は、恩田陸「中庭の出来事」と森見登美彦「夜は短し歩けよ乙女」と発表。asahi.com:第20回三島由紀夫賞・山本周五郎賞決まる - 出版ニュース - BOOK 三島賞は、佐藤の受賞…

新「敗戦後論」‐論座6月号/加藤典洋

加藤典洋の論文の紹介が朝日の書評サイトに(記事)。 「敗戦後論」における憲法「選び直し」の論をさらに深めたものということで興味をそそられる。「内田樹・神戸女学院大教授の主張を踏襲する論」とあるけれど、内田樹の「9条どうでしょう」は加藤典洋の…

三島賞・山本賞候補/芥川賞・直木賞選考委員

三島賞、山本賞候補作発表 三島由紀夫賞、山本周五郎賞の候補作が発表された(記事)。 三島賞 西川美和『ゆれる』 本谷有希子『生きてるだけで、愛。』 柴崎友香『また会う日まで』 いしいしんじ『みずうみ』 佐藤友哉『1000の小説とバックベアード』 …

知的複眼思考法/苅谷剛彦

批判的に読むこと、批判的に議論し、書くこと(代案を示すこと)、問いを立て、問いを問うことなど、「偏差値教育」などを実例として、常識にとらわれずに自分の頭で考える思考法を、丁寧に、わかり易く、実際的に説く。 この本だって、批判的に読み、批判的…

大宅壮一ノンフィクション賞

大宅賞は、佐藤優「自壊する帝国」と田草川弘「黒澤明VS.ハリウッド」と発表。佐藤優は「国家の罠」を面白く読んだけれど、やはり何だか生理的に好きになれないのだ。大宅賞受賞作はハズレなしと個人的には信頼している賞なのだけれど、佐藤優の作品は積極的…

松井教授の東大駒場講義録/松井孝典

東大教養課程の理系の学生を対象とした地球物理学/天文学(正確にはアストロバイオロジーというそうな)の講義録。前書きで、著者は、この講義で語りたかったのは、「この世界は普遍か」という問いだとし、文明論や哲学的な視点も織り込んで準備したが、対象…

本屋大賞発表

受賞作は、佐藤多佳子「一瞬の風になれ」。本命が受賞。あまり読もうという気が起こらない本ではある。そういえば、本屋大賞の受賞作って読んだことがないな。 www.hontai.jp – このドメインはお名前.comで取得されています。

城山三郎さん逝去

城山三郎が亡くなった。広田弘毅の生涯を描いた「落日燃ゆ」を読んで感動したのは30年も昔のことになるのだなあ。城山三郎ってあとは「辛酸」を読んだ気がするけれど、これはまったく覚えていない。総会屋錦城とか読んでみようか。 asahi.com:作家の城山三…

本の雑誌の選ぶ2006年ベスト10

今更ではあるのだが、WEB上にUPされたので、リンクを貼っておく。

本屋大賞ノミネート作発表

本屋大賞のノミネート作が発表された。以下のとおり。 『一瞬の風になれ』佐藤多佳子(講談社) 『失われた町』三崎亜記(集英社) 『陰日向に咲く』劇団ひとり(幻冬舎) 『風が強く吹いている』三浦しをん(新潮社) 『鴨川ホルモー』万城目学(産業編集セ…

芥川賞・直木賞発表

芥川賞は、青山七恵「ひとり日和」。直木賞は受賞作なし。猫猫先生は「大虐殺」と呼び、同様に、豊崎由美は、北村薫が直木賞を受賞しなかったことについて、「人の道としていかがなものか(メッタ斬り)」と。 お知らせ : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

芥川賞・直木賞予想

メッタ斬りのお二人(豊崎由美&大森望)による恒例の予想=こちら。 全く読まずに予想するのもなんではあるが(というか何の意味もないが)、私は星野智幸と北村薫。

芥川賞・直木賞候補作発表

芥川賞 青山七恵「ひとり日和」初 佐川光晴「家族の肖像」5 柴崎友香「その街の今は」初 田中慎弥「図書準備室」初 星野智幸「植物診断室」2 直木賞 池井戸潤「空飛ぶタイヤ」初 荻原浩「四度目の氷河期」2 北村薫「ひとがた流し」4 佐藤多佳子「一瞬の…