第6章 アメリカ企業の意外な現実、第7章 フェアじゃないアメリカ、第8章 アメリカを見習うな、とマイクロソフト日本法人の社長を務めた人らしからぬ*1見出しが並びます。2000年上梓のもののようですので、親米的施策を追求していった小泉内閣成立前夜に書かれた本ですが、その結果がどうなったかを予測したようなところもあります。
「能力主義の国だから、アメリカが勝っているんだ。じゃあ、ウチも」なんて思ったら大間違いだ。その国の事情を無視して、能力主義・実績主義を推し進めれば、いたずらに雇用と富の配分のミスマッチを招くだけではないだろうか。
- 作者: 成毛眞
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2003/11/08
- メディア: 文庫
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*1:そういう人なればこそというべきかもしれませんが。