HONMEMO

読書備忘録です。

福田和也の値うち

 私が読んだ数少ない福田和也の本を採点するとどうなるか。

  • 「地ひらく」*1 80点 緻密な考証と福田のナイフによって石原莞爾という人間のイメージを一新させらるとともに、日本のあり方についても考えさせられるところが多々あった。
  • 余は如何にしてナショナリストとなりし乎」 45点 著者の生い立ちが語られる部分は退屈。
  • 「悪の読書術」 50点 社交としての読書という言い方をするとえげつないが、「セカチューが最高」などと恥ずかしげもなく言うのはどうか、という点ではそのとおりだと思う。白洲正子、須賀敦子を読んでみようと思ったのはこの本による。見せびらかすために・・・?
  • 「作家の値うち」 68点 優れた作品とまでは思わないが、再読には値する。
  • オバはん編集長でもわかる世界のオキテ―福田和也緊急講義 (新潮文庫)」 20点。対談だから福田の責任は半分だが、くだらなすぎ。こんなもん一冊にまとめて本にすんな。 

 

*1:ISBN:4167593025