七瀬三部作完結篇。読む楽しみをしばらく先延ばしにしていたが、やっと読んで満足。「家族八景 (新潮文庫)」、「七瀬ふたたび (新潮文庫)」、本作とそれぞれ違うテイストで楽しめた。神とは、とか自らの存在とはといったこともあるのかも知れないが、赤いフォントで「カワッテ」ってアンタ(「彼」はエディプスだからそうなるんだろうけど)、ありゃあって感じで・・・。だんだんとエスカレートする著者の表現上の実験はあまり成功しているとは思えないけど、こんなことができるのは筒井しかいないだろうなとは思う。
- 作者: 筒井康隆
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1981/09/29
- メディア: 文庫
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