久方振りに宮部みゆきを読む。おでこ、弓之助という少年の書き方が相変わらず上手いというか、いいなと思う。ちと漫画的に過ぎる気もするが(なんかマンガの「浮浪雲」だったか(?)をイメージさせる。みすずの眼鏡とか、浮浪雲に出てくるこどもが掛けてなかった?)。宮部ならこういう漫画的人物を配さなくても魅力的なものが造れるし(茂七ものとか)、山本周五郎、藤沢周平を遥かに超える江戸人情物(のミステリー)が書けるはずだ。比べる性格のものでもないか。
- 作者: 宮部みゆき
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2004/04/15
- メディア: 文庫
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