とりあえず上中下三巻のうち上巻を読了。橋本の意図は良く分るし、なるほどォ、すげぇなどと感心し、また、清少納言による「註」も懇切で勉強になった。まあしかし、おもしろい段、つまらない段いろいろあるわけで、私にとっては、抜粋みたいなのでいいなという感じ。読み進めるにつれ、桃尻調も若干調子に乗り過ぎなんじゃないかという感じもしてきて、しだいにうるさく感じてきてしまった。註は、桃尻清少納言の名調子が面白いという面もあるのだが、これも端的な註の方が読みやすいかなと思ったりもして。
この本は、国文学において、あるいは古典の教育面において高く評価されてよいものだと思う。中下巻は、何かの折に、あるいはつまみ読みをしたい。
- 作者: 橋本治
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 1998/04
- メディア: 文庫
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