永遠の仔と同じく船越桂の彫刻が装丁になっているというつながりで・・・というわけではないが、積読本の中からピックアップ。須賀敦子は初めて読む。これはエッセイなのか小説なのか。親、特に父に対する視線の描き方などが素晴らしいと思う。最後は目頭が熱くなった。まだ日本の女性が一人で留学、生活するということが極めて珍しかった頃のイタリア、フランス、イギリスでの生活なども描かれるのだが、異文化ショック的な視点で語られる所がほとんどないのもすごい。
- 作者: 須賀敦子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1998/08
- メディア: 文庫
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