心理遺伝だか胎児の夢だか知らんけど、天才科学者なのか狂人なのかが書いたとするくだくだしく、かつ浅薄としか思えない文章を読むのにウンザリして、途中からは斜め読み。私には真っ当な小説の態をなしているとは思えない。久方振りに(曲がりなりにも)通読するのが苦痛だった本。
解説もなだいなだという立派な精神科医だし(昔々読んだ「娘の学校 (中公文庫 A 14)」!)、幻想小説というかエンターテインメント小説として高い評価を受けている本だけれど、「王様は裸だ!」っていうことはないんだろうか。
理解できるできない以前に(理解できないからかもしれないが)、とにかくつまらない本だった。
- 作者: 夢野久作
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1976/10
- メディア: 文庫
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