柴田元幸による『「アメリカの鱒釣り」は、翻訳史上の革命的事件だった』という帯の惹句に踊らされて購入。カバー裏によれば、67年に上梓、藤本和子による翻訳出版が74年。世界で200万部のベストセラーとなり、ブローティガンは、カウンター・カルチャーのイコン的存在となったという。
これは歯が立たない。詩的な、あるいは幻想的な(LSDで・・・って感じではないが)表現がなかなかいいと思うところはあるけれど、全体として私にはなんじゃこりゃというほかない。カウンターカルチャーってのも良く分らないのだが、「イージー・ライダー」みたいなものってイメージだとすれば(違うのかもしれん)、そんな雰囲気も感じるけれど、結局何が何だか私にはわかりませんでした・・・。散文詩という形式があったと思うが(それがどんなものかよく知らないけれど)、小説というよりは詩に近いものかもしれないなどとも思う。
- 作者: リチャードブローティガン,藤本和子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2005/07/28
- メディア: 文庫
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