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読書備忘録です。

文人悪食/嵐山光三郎

 食(たべること)を切り口とした夏目漱石から三島由紀夫にいたる40人近くの文豪評伝。嵐山光三郎って、そこいらのタレント的編集者みたいなものかと思っていたが、しっかりした文章で驚いた。明治から昭和初期にかけてのいわゆる名作って学生時代に結構読んだように思ったのだが、ここで取り上げられている人の半分も読んでいないことに気づいた。文学史など勉強したことはないし、評伝も読んだことはないながら、それぞれに私なりのイメージというものがあったのだが、この本でそのイメージががらっと変わった人も多い。傑作。

文人悪食 (新潮文庫)

文人悪食 (新潮文庫)