HONMEMO

読書備忘録です。

オヨヨ島の冒険/小林信彦

 ブックオフの105円コーナーで発見。新古書だらけの中ではめっけもの。(このときの掘り出し物のもう一冊は「軍旗はためく下に」(積読中))。70年3月上梓、角川文庫初版が74年。購入したのは、83年の18版。オヨヨシリーズの第一作。オヨヨシリーズといえば一世を風靡したのに絶版だもんなぁ。文庫化されたのはちょうど私が中学生の頃で、存在は知ってはいたけれど、読んでいない。その頃は、ユーモア小説ではドクトルマンボウとか、井上ひさし(「ブンとフン」とか「モッキンポット師の後始末」など)、狐狸庵なんかを読んでいた。この本を読んでいたらオヨヨシリーズにはまっただろうな。
 時代は70年大阪万博前夜、ハレンチ学園コント55号、「押せば命の泉わく」、「マックロケのケ」など、今の子供たちではピンと来ないエピソードやナンセンスギャグなども多いので(これが私には感涙ものなのだけれど)、今の少年たちが読んでももう一つかなとは思うけど、ストーリー自体面白いし、絶版にしなくてもとは思うのだが。売れなきゃしょうがないってことなんだろうけどサ。

オヨヨ島の冒険 (角川文庫―リバイバルコレクション)

オヨヨ島の冒険 (角川文庫―リバイバルコレクション)


↑書影は96年に復刊した時のもののようだ。