川上弘美による本書の絶賛の評↓に踊らされて購入。
・・・幾(いく)つも書評を書いてきたが、小説の流れてゆくさまばかりを、こんなふうに書きたくなるのは、私にとっては生まれて初めてのことだ。ただそれだけの、物語。そして、それ以上、何もつけ加える必要のない物語。私の拙(つたな)い感想も、説明も、何もいらない、ただゆっくりと文章を追い、たぐいまれな悲しさと美しさを湛(たた)えた最後の行までの物語を、あまさず読んでほしい。それだけ、ほんとうにそれだけの、まったき物語なのである。
(読売の書評サイトhttp://www.yomiuri.co.jp/book/review/20051024bk02.htmから引用)
私ごときの拙い感想を記しておくまでもない。美しい小品。
thebombさんの記事で、高橋源一郎によるコメント*1を知りました*2。泣ける話が売れる世の中、ちっとは売れるかな?いいお話なので多くの人に読まれて欲しいと思う。
- 作者: フィリップクローデル,Philippe Claudel,高橋啓
- 出版社/メーカー: みすず書房
- 発売日: 2005/09
- メディア: 単行本
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