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読書備忘録です。

糸井重里の「有頂天ホテル」評

 ほぼ日の今日のダーリンにあった糸井重里の「有頂天ホテル」評が鋭い。
 「(有頂天ホテルは)世界初の「ヅラ映画」の誕生である、と。ヅラの種類、ヅラの使い方、ヅラのキャスティング、すばらしかったです。
 唐沢寿明さんに代表される頭の上のものだけでなく、「ヅラ的」な仕掛けがてんこ盛りなんですよ。オダギリジョーさんのつけてたやつなんて、ヅラというより、「付けびたい」だったし、津川雅彦、近藤芳正の親子は「付け耳」で、伊東四朗の場合は「白塗り」という調子。角野卓造さんとか、西田敏行さんなどの場合は、付けてないけど「生ヅラ」というふうにも読める。・・・(略)・・・ま、映画の登場人物たちが、ほとんど全員、いわば「精神のヅラ」を付けた人たちという設定ですから、ビジュアル・ヅラと、インビジュアル・ヅラと、両側から表現しちゃってるわけですよね。いやぁ、三谷さん、すっごい分野を開拓しちゃったねー。」
 言われてみると、ホントにそのとおりだと納得する。さすが糸井さん。