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読書備忘録です。

蝿の王/ウィリアム・ゴールディング

 ノーベル賞作家の名作とされる書。暗黒の十五少年漂流記といった趣。
 内なる悪魔(蝿の王)の恐ろしさとそれを認識するサイモンの悲劇・・・

(サイモン)「ぼくがいおうとしたのは・・・たぶん、獣というのは、ぼくたちのことにすぎないかもしれないということだ」
***
 「獣を追っかけて殺せるなんておまえたちが考えたなんて馬鹿げた話さ!」と、その豚の頭はいった。・・・(中略)・・・「おまえはそのことは知っていたのじゃないのか?わたしはおまえたちの一部なんだよ。おまえたちのずっと奥のほうにいるんだよ?・・・」

しっかり読めば奥深い書なのだろう。娯楽として読むにはちと読みづらい。

蠅の王 (新潮文庫)

蠅の王 (新潮文庫)


ISBN:408760022X
200円@ブックオフ