私が生まれた頃(1960年前後)、25歳前後の小澤が単身欧州に渡り、指揮者として頭角を表わすに至る頃の自伝的エッセイ。帰国直後の61年、26歳当時に書かれたものということで、文体が、当時人気だっただろう若き石原裕次郎を気取ったような感じがして、何やら微笑ましい。青春時代を青春の日に書いた楽しい本だ。小澤征爾や音楽に興味のない人でも楽しめる。スクーターに日の丸つけて旅した人の記録でもあるのだから。
体調を壊されているやに聞くけれど、是非また元気に指揮をする姿を見せて欲しい。
冒頭に掲げられている指揮棒を持つ若き小澤の写真(その目)が素晴らしい!
- 作者: 小澤征爾
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2002/11
- メディア: 文庫
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