映画「地獄の黙示録」をこの正月頃にDVDではじめて見て(特別完全版)、さすがに名作として名を馳せているものだけのことはあるなと思ったのだけれど、本書はこの映画の理解を深める上で大いに参考になった。指摘される翻訳の問題もそうだけれども、それはさておくとして、T.S.エリオットの詩やフレイザー「金枝篇」など欧米では常識といっていい知識を持たない日本人にとって理解しにくい部分があることや、ドアーズの「ジ・エンド」の使い方など、なるほどなと感心した。コンラッドの「闇の奥」は、「地獄の黙示録」が撮影中の頃だろうか、課題として読まされて、退屈な本だと思った記憶がある。今も再読しようという気は余り起こらないな。
- 作者: 立花隆
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2004/08/04
- メディア: 文庫
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