HONMEMO

読書備忘録です。

中田英寿の引退声明文は名文なんだって・・・高橋源一郎によれば。

 私は、中田の引退声明文を読んで、自己陶酔的、ナルシスティックな感じに不快感を覚えたのだけれど、高橋源一郎が誉めていて驚いた。

 よくできた短篇小説のように、言葉が紡がれている。いや、これは、見事な「名文」といっていいだろう。(中略)人生のある時期を淡々と、だが決して無感情ではなく、語る、知的な操作がある。つまり、これは「おとな」の文章である、ということだ。(中略)我々の間には、ふつうの「おとな」が書いた文章があまりに少ないのだ(つまり、ふつうの「おとな」が少ないのだ)。だが、それは、この「声明文」が、言葉として傑出している、からではない。要するに、我々は、こういう「ふつう」の文章を、ふだん見かけることが少なかったのである。・・・全文は、こちら(#94)

 この程度の文章が「ふつう」の、「おとな」の文章として評価されるのか・・・。まあ私のこのブログの文章なんかは、面白かった、つまらなかったといった子供の感想文みたいなことしか書いていないから、それよりはマシということは認めてもいいけれども。腑に落ちないゾ。