訳者による解説によると、村上春樹は本書を「複雑で明らかに優れた小説」と評しているとのこと。そのとおりなのだろう。英米文学(あるいは英米に限らず文学全般)を学ぶ人などには興味深いことこの上ない小説なのかもしれないなどと思ってしまう(屈折している。)。しかし、結局私にとっては良く分らないし、面白くなかったというのがホンネ。しっかり向き合わないと読めない感じ。面白いかどうかというディメンジョンの作品ではないのかも。
ま、著者の意図がどうあれ、レイプ、同性愛、近親相姦といったモチーフの続く作品*1についていくのも疲れる。クマさんがなかなかいいなと思ったけど。
感想もハチャメチャだ。
- 作者: ジョン・アーヴィング,中野圭二
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1989/10/30
- メディア: 文庫
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*1:色々な意味での人間の欠落の悲しみや家族愛やらの物語なのかもしれないけれど。