数年前に「岬」を読んで、たぶんこの作者の本はもう読まないだろうと思っていたのだが、どういう引力に引かれてか・・・。処女作「一番はじめの出来事」など4つの短編集。繰り返される異父兄自殺などのモチーフ、貧しい、鬱屈した新宮の家族、生活。優れた作品と評価する人も多いのだろうな。作家の中にも中上健次を評価する人って多いのでは?でもダメ、これは、私には。表題作は、まだいいなと思うところもあるけれど。
- 作者: 中上健次
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 1981/06
- メディア: 文庫
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