HONMEMO

読書備忘録です。

十九歳の地図/中上健次

 数年前に「岬」を読んで、たぶんこの作者の本はもう読まないだろうと思っていたのだが、どういう引力に引かれてか・・・。処女作「一番はじめの出来事」など4つの短編集。繰り返される異父兄自殺などのモチーフ、貧しい、鬱屈した新宮の家族、生活。優れた作品と評価する人も多いのだろうな。作家の中にも中上健次を評価する人って多いのでは?でもダメ、これは、私には。表題作は、まだいいなと思うところもあるけれど。

十九歳の地図 (河出文庫 102B)

十九歳の地図 (河出文庫 102B)


105円@ブックオフ