HONMEMO

読書備忘録です。

日暮硯

信州松代藩家老恩田木工の藩財政建て直しの事跡を綴ったもの。「経綸の書として含蓄深き書」と帯にある。
自ら清貧を誓い、先納、督促等の課税の仕方を公正にするなどなど、百姓の信頼を得るやり方をしたということは良く分るけれど、250年も語り継がれるような話かねという気がしないでもない。冒頭の若き藩主の飼鳥の戒めの逸話なども含めて、ちょっとしたお説教ばなしという感じだ。
手元の岩波文庫は、西尾実、林博校注昭和16年初版の改版前のもの。

日暮硯 (岩波文庫)

日暮硯 (岩波文庫)


105円@ブックオフ