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読書備忘録です。

空夜/帚木蓬生

二組の不倫のお話であるにもかかわらず、どろどろしたところが全くなくて、とても上品な物語という感じを与えるのだけれど、それゆえに空々しいというか薄っぺらな感じが否めない。渡辺淳一路線を狙っているのではあるまいなと思ったりするところもあったりして。
帚木蓬生は、「三たびの海峡」、「逃亡」、「臓器農場」、「閉鎖病棟」など一時大好きだったのだが、その後何だかパッとしない感じがする。

空夜 (講談社文庫)

空夜 (講談社文庫)


105円@ブックオフ