その土地本来の植生を考慮した森林を再生させようと奔走する植物生態学者宮脇昭を追うノンフィクション。家庭を顧みず、研究一筋、しかも学者でありながら、象牙の塔にこもらない行動の人であり、宗教家であったなら大教祖になっていただろうと評されるような人であると。なかなかすごい人だということはよく分るけれど、ノンフィクションとしての面白さということではどうか。宮脇氏の著作を読んだり、その活動に参加するきっかけとなりうる力を持っている本ではある。
解説は、著者と仲良しだという坪内祐三。
- 作者: 一志治夫
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/10
- メディア: 文庫
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