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読書備忘録です。

山頭火/石寒太

「山頭火の生涯」、「山頭火の俳句」、「作品鑑賞」という三部構成になっていて、それぞれ、種田山頭火の生い立ちの紹介、その俳句の位置付けの解説、作品の紹介がされるということで、山頭火初心者として願ったりの構成。ただ、「生涯」「俳句」の部分は基礎知識を得るという点では大変良かったのだけれど、私には文章がこなれてないように思えて読みづらかった。
それはまだしも、「作品鑑賞」のところは、???。山頭火の俳句350首ほどに、それぞれ5〜6行ほどの著者による文章が添えられているのだが、句を理解する上で必要な、作句を取り巻く状況の解説ならありがたいけれど、この鑑賞文(?)みたいなものは一体なんなんだ。

山頭火 (文春文庫)

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