久しぶりに周五郎を読む。樅の木ならぬ「くぬぎ林は残った」だな、こりゃ。主人公三浦主水正はスーパーマンだし、女房おつるの態度が途中でがらっと変わってしまうのもなんとなくしっくりこない。ななえは可哀相すぎるし、主人公の親兄弟に対する非情さもうなずき難い。そんなこんなで、名作とされるのかも。
本書と樅の木、虚空遍歴で三大長編というらしい。虚空遍歴もいずれ読む。
- 作者: 山本周五郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1971/07/19
- メディア: 文庫
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