HONMEMO

読書備忘録です。

シリウスの道/藤原伊織

藤原伊織だから、つまらないはずはない。でも結局「テロリストのパラソル」が一番インパクトがあったと思ってしまうのは、本書が「テロリスト」より一般に面白い(優れた)作品であるのかどうかということよりむしろ、私自身の嗜好の変化によるのかもしれない。善玉はあり得ないほどカッコよく、悪玉はなさけなくという造形が、エンターテインメントのツボを押さえていて面白いとも言えるし、そこが陳腐だとも言える気がする。

シリウスの道〈上〉 (文春文庫)

シリウスの道〈上〉 (文春文庫)


540円×2@近所の本屋さん