「まほろばの疾風」「漂泊の牙」と2作読んで、いいなと思いつつあと一歩という感じを持っていたけれど、本作は文句なし。最良のエンターテインメント。
遊女から主人公富治の妻となるイクの純情に涙し、富治と熊との死闘に思わず力が入る……こんなふうに書くとがっくりしてしまうな。
「相克の森」が文庫になっているのを知らずに先に読んでしまったが、これを読んでしまうとちょっと読もうという気がしなくなるな(全く別の物語なのだろうけれど)。
直木賞、山本周五郎賞受賞作
- 作者: 熊谷達也
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2006/12
- メディア: 文庫
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