HONMEMO

読書備忘録です。

超バカの壁/養老孟司

これまた今更ながら。半年以上積んでたかな。

仕事というのは、社会に空いた穴です。道に穴が空いていた。そのまま放っておくとみんなが転んで困るから、そこを埋めてみる。ともかく目の前の穴を埋める。それが仕事というものであって、自分に合った穴が空いているはずだなんて、ふざけたことを考えるんじゃない…。
……
仕事はおまえのためにあるわけじゃなくて、社会の側にあるんだろうということです。 (若者の問題)

その後ろめたさとずっと暮らしていく、つき合っていくというのが大人なのです。私が憲法九条改正に反対する理由もそれです。九条はそのままにしておいていい。そうしておけば、軍隊を動かすのは何となく後ろめたいから、いろいろ論争が起こるでしょう。それでいいと思っています。 (戦争責任の問題)

このほか、テロの問題(予防が大事)、少子化の問題(金の問題じゃない)、靖国の問題(無宗教施設はヘン)など、まあ、目から鱗というほどのものでもないけれど、なるほどと思いながら楽しく読んだ。

超バカの壁 (新潮新書 (149))

超バカの壁 (新潮新書 (149))


350円@BO