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読書備忘録です。

14歳の子を持つ親たちへ/内田樹・名越康文

内田センセの本なので、ハウツーであったり、教訓めいたお話であったりするはずもなく。息子も15歳で、ちとずれてるし。ということで、まあ気楽に内田節を楽しもうと思って買って、実際お気楽に楽しく読んだ。

「勝ち組」「負け組」じゃなくて、「利口組」「バカ組」の2極化…(中略)…「文化資本の差」がはっきり出ています。

オバサンっていうのは実は、…思春期にもいっていない前思春期で、止まってしまった大人。(名越)

子どもたちが置かれる集団っていうのは、均質性が高くなればなるほど住みにくくなるに決まってるんです。なのに、今の親たちはどんどん均質性の高い集団に子供を送り込もうとする。

教養主義のいいところは、何を知ってるかじゃなくて、何を知らないかがわかることだと思うんですね。

日本社会はどうしても「正か否か」という二者択一的な形でしか身動きができないですよね。…(略)…正しい間違っているという定性的な差別化をするんではなくて、どうすれば「被害がいちばん少ないか」というふうに定量的に問題をとらえる知的習慣がなんとか定着しないもんでしょうか。

14歳の子を持つ親たちへ (新潮新書)

14歳の子を持つ親たちへ (新潮新書)


105円@BO