HONMEMO

読書備忘録です。

カブキの日/小林恭二

最近、シネマ歌舞伎というメディアで「野田版研辰の討たれ」やら「鼠小僧」やらを楽しく見て*1、ちょっと私的に歌舞伎ブームなこともあって、積んであった本書をひっぱりだして読んでみた。
なんと、三島賞の選考に当たって、石原慎太郎筒井康隆宮本輝の3人が揃って絶賛*2した稀有の、珍書(?)のようだ。
「作家の値うち」で福田和也が褒めていたような記憶があったのだけれど、39点だった。
色々な仕掛けが楽しいし、蕪、月彦ほか登場人物も魅力的で、久しぶりになかなか良いエンターテインメントを読んだなという感じ。

カブキの日 (新潮文庫)

カブキの日 (新潮文庫)


250円@BO

*1:歌舞伎の端パイだけど。

*2:[http://www.shinchosha.co.jp/mishimasho/011.html:title=「カブキの日」受賞選考理由はここから]