固有名詞は出てこないが、第2次大戦下のハンガリーと思しき暗い時代を背景に、感情を排した文体で、ぼくらの悪徳の数々が綴られる。ぼくらの行為ではないけれど、獣姦まで登場。
「ぼくら」として、まるで一人のように記述されているのが、とても不気味。最終章が「別離」で、最後の最後に二人は別れるが、理由が何も書かれていないので、ものすごく唐突。続編があるらしいけど、この終わり方どうなのか。
- 作者: アゴタクリストフ,Agota Kristof,堀茂樹
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2001/05
- メディア: 文庫
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