HONMEMO

読書備忘録です。

悪童日記/アゴタ・クリストフ

固有名詞は出てこないが、第2次大戦下のハンガリーと思しき暗い時代を背景に、感情を排した文体で、ぼくらの悪徳の数々が綴られる。ぼくらの行為ではないけれど、獣姦まで登場。
「ぼくら」として、まるで一人のように記述されているのが、とても不気味。最終章が「別離」で、最後の最後に二人は別れるが、理由が何も書かれていないので、ものすごく唐突。続編があるらしいけど、この終わり方どうなのか。

悪童日記 (ハヤカワepi文庫)

悪童日記 (ハヤカワepi文庫)


105円@BO