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読書備忘録です。

海狼伝/白石一郎

戦国時代、村上水軍の船大将となる主人公笛太郎の成長物語、冒険物語なのですが、主人公が真面目すぎて「海の狼」という感じは全くありません。脇役の小金吾の方が魅力的に描かれていて、むしろ小金吾を主人公にした方が余程面白いものになったのではないかという気さえします。アドベンチャーものとしてのハラハラドキドキ感というのも、最終章の青竜鬼とのバトルを除くとあまりなく、間延びした感じがします。直木賞受賞作。

海狼伝 (文春文庫)

海狼伝 (文春文庫)


105円@BO