母と娘の関係というのは、子供が独立してからも比較的密接な関係を継続するちょっと特別な親子関係ではないかという気がします。母シズコさんをずっと嫌いだったという佐野洋子が、そんな母に対する感情、母娘の関係を赤裸々に綴っています。母を許せるようになるのは母が呆けて幼児のようになってから、というのが皮肉ではありますが、「ごめんね」と号泣する著者の姿にもらい泣きしそうになります。
ゼロ年代の50冊に取り上げられています。
- 作者: 佐野洋子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2010/09/29
- メディア: 文庫
- 購入: 4人 クリック: 32回
- この商品を含むブログ (18件) を見る