原発事故を体験した日本は、原子力エネルギーから太陽エネルギーを活用した社会へと変わらねばならず、また、原発と資本主義のアナロジーから、経済も、資本主義から太陽エネルギーの恩恵を増幅させる(農林水産業を重視するいわば現代の重農主義ともいうべき、というと不正確ですが、イメージとしては分かりやすい)「太陽と緑の経済」へと変わるべき(変わらざるを得ない)といった主張です。
大変魅力的ではありますが、過激すぎて主流になるとしても相当の時間を要するのでしょうね。というか、いかに震災・原発事故のインパクトが大きかったにせよ、脱原発はともかく、経済原理の転換に行きつくというところまで想像することはなかなか容易なことではありません。米国の若者のウォールストリートでのデモなどをみると、少しずつ新自由主義的思想の修正が図られていくこととなるかもしれないとは思いますが。
- 作者: 中沢新一
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2011/08/17
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