HONMEMO

読書備忘録です。

挟み撃ち/後藤明生

わたしは、ある日突然、昔着ていた外套の行方が気になって下宿先や質屋を訪ねて回る。
ゴーゴリへのオマージュ。
脳髄にへばりついた「とつぜん」は、太宰のトカトントンを想起させます。
人の思考を丁寧にたどるような脈絡のないようなあるような文章に味があります。
何で挟み撃ちというタイトルなのか、よくわかりません。私なんかには読めていないということかもしれません。
この本を手にしようと思ったきっかけが何であったのかすっかり忘れています。

挾み撃ち (講談社文芸文庫)

挾み撃ち (講談社文芸文庫)