HONMEMO

読書備忘録です。

一万年の旅路/ポーラ・アンダーウッド

ユーラシア大陸を横断し、ベーリング海峡(陸橋)を渡り、さらにアメリカ大陸を横断してオンタリオ湖畔に達した、一万年に及ぶネイティブ・アメリカン(イロコイ族)のオーラル・ヒストリーです。
一万年の歴史ということで、八岐大蛇やらのように民族の神話として壮大なファンタジーが語られるのかと思いましたが、これは、いかにして学んできたかという、相当にプラグマティックな物語になっています。
星野道夫の写真がマッチしています。一方、訳注が失笑を誘うところが玉に瑕です。

一万年の旅路―ネイティヴ・アメリカンの口承史

一万年の旅路―ネイティヴ・アメリカンの口承史