HONMEMO

読書備忘録です。

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い/ジョナサン・サフラン・フォア

何だったか、絶賛の書評を見て。
解説によればヴィジュアル・ライティングの手法というらしいのだけれど、そういう反則みたいな(それとも革新的なというのか)手法も実に効果的で、とても新鮮な読後感が残りました。こまっしゃくれた主人公がライ麦畑の主人公を想起させる人もいるだろうと解説子(訳者)は言っていますが、たしかにそんな感じもありますね。全米ベストセラーだそうですが、キャラがたってるだとか、展開がどうのとかいうベストセラーの要素をもつ本ではないので、日本で売れる気はしません*1。映画化されるようですけれど。

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い

*1:ベストセラーになって欲しいとも思いませんが。