安全と言われても安心できないのはどういう場合か、あるいはどうすれば安心してもらえるのか、というリスク管理の問題を心理学からアプローチした、この領域では珍しい(?)いたく真っ当な本という印象です。
原発事故についても新潟中越地震の際の刈羽原発事故の事例が取り上げられていますが、福島原発事故では安全そのものが問われ、日本では原発は安全でないので廃止ということとなるのかもしれませんが*1 、それにしても、廃止までの間、いかに(安全と)安心を確保するかは、政府、東電にとっては茨の道ですね。
安全。でも、安心できない…―信頼をめぐる心理学 (ちくま新書)
- 作者: 中谷内一也
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2008/10
- メディア: 新書
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*1:そうなるのかどうか、それがいいのかどうか良く分かりませんが。