表題作のほか、
- 電車は東京市の交通をどのように一変させたか 田山花袋「少女病」
- 荷風は市電がお嫌いか 永井荷風「日和下駄」
- どうして玉ノ井駅が二つもあったのか 永井荷風「墨東綺譚」
- 田園を憂鬱にした汽車の音は何か 佐藤春夫「田園の憂鬱」
- 蜜柑はなぜ二等車の窓から投げられたか 芥川龍之介「蜜柑」
- 銀河鉄道は軽便鉄道であったのか 宮沢賢治「銀河鉄道の夜」
- なぜ特急列車が国府津に停ったのか 山本有三「波」
「田園を…」を、有栖川有栖がアンソロジーにとったこともあって、本書の解説を有栖川が書いているように、ミステリー的な楽しさもあり、文学趣味とテツ趣味との重なりの楽しみもあり、楽しすぎ。
「蜜柑」の推理は鋭い。穿ち過ぎ?
- 作者: 小池滋
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2008/09/30
- メディア: 文庫
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