ハーバード白熱教室といえば、サンデル教授のコピーだが、サンデル教授の教室がディベートによって白熱するのに対し、北川講師(?)の教室は、エンタメ・プレゼン能力の競争により白熱する。特に、KYOTOの講義がそうだが、著者自身、「日本史」を教授すること自体に重きを置いていないことは明らかで、これを材料として表現力(プレゼンテーション)の練習をしているのだと言っており、そういう面で成功しているのだろう。まさにビジネススクールの繁盛するアメリカで受けそうだ。
講義の中身(Lady Samraiなる概念がどうだとか)については、著者は日本史のプロでもないようだし、本書だけではサッパリわからないので何とも言えないけれど、「大きな物語」がどうだとか、ビッグマウスもアメリカ流。
- 作者: 北川智子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2012/05/17
- メディア: 単行本
- 購入: 6人 クリック: 280回
- この商品を含むブログ (37件) を見る