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読書備忘録です。

ある明治人の記録/石光真人編著

副題は、会津人柴五郎の遺書。会津藩は、明治維新に際して朝敵として討伐され、下北に移封される。著者はその頃まだ幼く、祖母、母、姉は自刃、下北では、極寒極貧の生活を強いられる。その後、様々なつてを頼って陸軍幼年学校(の前身)に入学し、のちに陸軍大将にまで上りつめるが、陸軍でのキャリアが始まる西南戦争頃までの、著者半生の記録。武士あるいは女性を含めての武家のありようや維新直後の時代の雰囲気を伝える貴重な記録でもある。

ある明治人の記録―会津人柴五郎の遺書 (中公新書 (252))

ある明治人の記録―会津人柴五郎の遺書 (中公新書 (252))