菅直人のブレーンらしいけれど、その政策とは異なるところも多い(当たり前だが)。
需要が不足する長期不況に陥っている成熟社会においては、増税してでも、環境、介護、観光といった役に立つ財政支出をすることが必要。これは、一方で増税の痛みがあるのに、直接的には特定セクターにしか利益を及ぼさないようにみえる(実際は国民全体に利益は及ぶ)ので、政治的には困難を伴う。このため、分かりやすい無駄の排除という政策に走りやすく、これは需要創出に反するものとなっていると。公務員給与削減にも反対のようで、たしかに大衆の理解は得にくい考え方だろう。
- 作者: 小野善康
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2012/01/21
- メディア: 新書
- 購入: 15人 クリック: 311回
- この商品を含むブログ (26件) を見る