「分からないという方法」という著作のある著者が、「分からない」ことについて、「そのように分からなかったのか」に辿りつこうとする本であると。
取り上げられるのは、
- テレビの未来
- ドラマの未来
- 出版の未来
- シャッター商店街と結婚の未来
- 男の未来と女の未来
- 歴史の未来
- TPP後の未来 TPPの問題は、どうなるの?ではなく、どうするの?という問題。「工業製品をバンバン輸出すればいい」が成り立つかは微妙、一方、農業に補助金をというのも理解が得られるのか。
- 経済の未来 現在の世界経済戦争を過激化してしまったのは、「日本の成功」の先例だったのではないか。震災、原発事故を経験した日本は、限界、敗北を認め、経済競争の暴走を止めることができる。新しい廃墟に立って新しい立ち向かい方をすることができるはずだ。
- 民主主義の未来 民主主義が何も決められなくなったのは、国民が自分の利益ばかり考える「自由すぎる王様」になったから。その打開策は、自分のためではなく、みんなのためを考える(―自分もみんなの一人なんだから)こと。これは、結構新しい考え方で、これからのものだ。
ちと、いい加減な要約になった。
- 作者: 橋本治
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2012/08/17
- メディア: 新書
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