ノモンハンを戦史という狭い見方でなく、より広い国際政治・民族史の観点から捉えようとする意図から書かれているのだが、そのことが目新しくみえるというのであれば、戦後70年近くなることにかんがみれば、それはそれ自体驚くべきことかもしれない。
文章・構成が散漫で、極めて読みにくい。モンゴルについてよく知っている人はほとんどいないのだから、もっと分かりやすい地図も必要だと思うし、はじめに大枠を理解するために必要な記述があるとありがたい。
- 作者: 田中克彦
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2009/06/19
- メディア: 新書
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