HONMEMO

読書備忘録です。

赤い高粱/莫言

 中国東北部、一面こうりゃん畑が広がる広大な大地で生きる人々の素朴な生命力を感じる。特に、群像劇ではあるものの、主人公と言っていい「祖母*1」が魅力的。
 5編からなる連作のうち2編を収めるものだが、残りを読もうという気はしない。むしろ映画は高い評価を受けているということでいずれ見てみたい。

赤い高粱 (岩波現代文庫)

赤い高粱 (岩波現代文庫)

*1:若いときでも「祖母」と書かれるのは違和感があるというか読みにくい。