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読書備忘録です。

選択の科学/シーナ・アイエンガー

  • 選択は生物の本能で、自己決定権を奪われるとストレスが高まる。動物園の動物は早死に、社長は長生き。
  • 選択は、環境を自分の力で変える能力のことであり、第一に「自分の力で変えられる」という「認識」を持つことが重要。
  • 自己決定感は、その人の属する集団(宗教、国家、体制)によって異なる。(例)インドの結婚は、本人に決定権がない。アングロ系アメリカ人と日系アメリカ人の子供の「自己選択」「母親選択」についての考え方の違い。
  • 人は認知的不協和を回避して、つじつまを合わせるために、もともとは意に反して取り入れた価値観や考え方を肯定し、自分の価値体系の中に組み入れることがある。
  • マシュマロテスト、1月後の120ドルのテストでわかるように、(「自動システム」(衝動)と「熟慮システム」があるが、)自動システムによる選択で長期的利益を犠牲にすることがある。想起しやすさ、フレーミング、関連付け、確認バイアスが選択に影響を与える。
  • 豊富な選択肢は必ずしも利益にならない。 ジャムの実験。7程度が情報処理の限界。
  • 子供の生死を選択しなくてはならない場合など、ありがたくない選択肢からの選択は、自らの意思で選択を他人に委ねた方がよい場合がある。

選択の科学

選択の科学