心理学、行動経済学の古典となるであろう一冊。実験事例も多数掲載されていて、楽しく読める。
合理的経済主体(エコン)を前提とするリバタリアンに対し、「ヒューマン」を前提とする行動経済学者セイラーらはリバタリアン・パターナリズムの立場をとる。リバタリアン・パターナリズムとは、市民が自分たちの長期的利益に資する意思決定ができるよう、国、行政が市民を誘導する(ナッジする)ことを認める立場。
解説を書いている友野典男の「行動経済学」もコンパクトにまとまった良い本だ。
ファスト&スロー (上): あなたの意思はどのように決まるか?
- 作者: ダニエル・カーネマン,友野典男(解説),村井章子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2012/11/22
- メディア: 単行本
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