HONMEMO

読書備忘録です。

ファスト&スロー/ダニエル・カーネマン

 心理学、行動経済学の古典となるであろう一冊。実験事例も多数掲載されていて、楽しく読める。
 合理的経済主体(エコン)を前提とするリバタリアンに対し、「ヒューマン」を前提とする行動経済学者セイラーらはリバタリアンパターナリズムの立場をとる。リバタリアンパターナリズムとは、市民が自分たちの長期的利益に資する意思決定ができるよう、国、行政が市民を誘導する(ナッジする)ことを認める立場。
 解説を書いている友野典男の「行動経済学」もコンパクトにまとまった良い本だ。

ファスト&スロー (上): あなたの意思はどのように決まるか?

ファスト&スロー (上): あなたの意思はどのように決まるか?