重金属におる健康被害について、水銀による中国皇帝らの早逝、あるいは白粉(おしろい)の鉛被害などは聞いたことがあったが、ローマ人がワインの貯蔵に鉛製品を使用すると味がマイルドになること(鉛糖)を発見したことで、帝国を滅ぼしたのではないかという話などは初めて知った。
微量な暴露が長期に及ぶ慢性中毒の可能性の問題なども指摘されているが、どうなのだろう。
予防原則の重要性が指摘されるのだが、このような本では、一方でALARAの原則について触れておくべきではないか(批判するなら批判するとして)。
- 作者: 渡邉泉
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2012/08/24
- メディア: 新書
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