厭味なというか正直なというか、好きになれない文体ではあるけれど、共感できる点も結構ある。
- 「米国からの要求(日米構造協議)に応じた結果、日本の<生活世界>の相互扶助で調達されていた便益が、流通業という<システム>にすっかり置き換えられ、個人は、「善意&自発性」優位のコミュニケーション領域から「役割&マニュアル」優位のコミュニケーション領域へと押し出される。家族や地域や職場の関係から何かを調達するよりも、インターネットと宅配サービスで何もかも調達するようになり、その結果、社会が包摂性を失うことになった。→グローバル化もそれに伴う経済格差化も不可避であり、それによって個人が直撃されない社会の包摂性が必要。
- 作者: 宮台真司
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2009/04
- メディア: 新書
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